もはや語る必要あります?-西UKO『コレクターズ』

 これは「百合作品」アドベントカレンダー4日目の記事です。

 

 はい、ではサクサクいきましょう。

4日目は西UKO先生の『コレクターズ』です。

  

 

 言わずと知れた名作中の名作社会人百合ですね。先日記事書くために読み返してたらうっかり熟読してしまい遅刻するとこでした。危ない。

  この記事を書くにあたり、『コレクターズ』はもう私が買うから読んで!って友達に辻斬り形式でオススメしてもいいくらい好きですし周りにも好きな人たくさんいますし、もはや語るところなくない…??と小一時間PC前でフリーズしてました。もうなんていうか、読んで。

 

 本道楽と着道楽、趣味は違えど根は同じ

 忍(表紙左)は本道楽。ブックカバーに1万かけたり初版、2版、3版、新版とこれでもかと本を買い揃えます。

一方貴子(表紙右)は着道楽。季節はもちろん、出かける先々のために頭の先から爪の先まで服や靴を新調します。

お互いがお互いの趣味に「「なんであんなのに金かけるのかわからん」」と思っていますし、それが元でしょっちゅうケンカもしてますが結局は似た者同士。なんやかんやで終着点が同じなところにほっこりします(しかもお互いそれに気づいてない)。

 

 背中合わせで一対の関係

 『コレクターズ』で好きなところは、二人の距離感です。それぞれ没頭できる趣味があり、友人があり仕事があります。そうして自分の世界を築きながらも、二人が二人でいようとするところにどうしようもなく惹かれます。

 そしてケンカなんだか惚気なんだかわからない言い合いも、いつもの始まったよとやや呆れ気味にそんな二人を眺める友人ズも『コレクターズ』の素敵な世界を作っています。

 なんとなく疲れた時に、温かい紅茶を用意してゆっくり読みたくなるような漫画です。